「この顔見るのは“俺”限定」

「……って。
超ムカつくっ!」



グーで軽く、汐見廉の胸を殴る。



「はははっ。
そうじゃなきゃ、女の子ひとりで行かせるとか、ありえねーし」



汐見廉は、あたしの手を包み込んだ。



やっとわかった。



あのときの……みんなの沈黙も。



男子たちの……棒読みのセリフのわけも。



それから……あんまり仲良くない上山くんがメンバーだったわけも。



そっか……。



あたし、意地悪されてたわけじゃなかったんだ。