「や……やめてよ……。
からかわないで」



「いーじゃん、べつに。
かわいーんだし。
それに……」



「ん?」



「もっともっと見たいから」



「え?
なにを……?」



「ん?
そんなの、もちろん……。
ありさがドキドキしてる、一番可愛い顔に決まってる」



最後は低くキレイな声をちょっとかすれさせて……。



汐見廉は、またあたしにキスをした。



「この顔見るのは“俺”限定」