こんなの……夢じゃないよね?



それとも……あたしのこと、からかってる?



表情が見たくて、汐見廉の胸の中から体を起こした。



チラッと汐見廉を仰ぎ見た。



「だから、他の男には、見せたくねーの」



ほっぺに、短いキスが降ってきた。



「……ひゃっ」



「超可愛い。
真っ赤っ赤」



あたしの頬を、指でつんつんつつく。