汐見廉は余裕の表情で、あたしの髪をサラッとなでた。



「おまえ。
俺のことが好きなんだよな?」



「……っ」
なんでそんな恥ずかしいことを、真正面からサラッと聞くかな。



返事に迷っていると、頭に乗せられた手に、ギュッと力をこめられた。



「あっ……」



こくんとうなずく形になった。



「そうか、そうか。
好きなのか。
んじゃ、遠慮なく。
2回目ももらっちゃおうかな」



……って、ちょっと待ってよ!