汐見廉に、おでこや頬にキスをされてから……。



恥ずかしくて、目も合わせられなくなった。



でも、チラッチラ……。



細心の注意をはらって、盗み見はしている。



だって、全然見られないのは、悲しいから。



繭には……。



少しだけ、話した。



そりゃあね、あんな風に、体育館から連れ出されたんだもん。



なにも言わないってのは、おかしいし、ありえない。