うっ。



今こそ、みんなに助けてほしいのに。



じゃ、じゃあ、こんなときは。



女子ならきっと助けてくれるよね。



み、みんなっ……。



あたしを助けてっ!!



体育館の外で、事の成り行きを見守っていた女子たちに、視線だけで訴える。



でも、みんな、示し合わせたように知らんぷり。



っていうか、わかりやすく踵を返して、体育館から帰り始めた。