「マ……マジですかっ!?」



や、やったぁ!!



今日は、普通のあたしでいいんだ~。



作戦も指令も、なにもないんだ~。



ただ、汐見廉の部活姿を見てていいんだ~。



「やった~。
うれしい~♪
繭、待って~!!」



急に元気になって、あたしは繭を追いかけた。



その横を、繭の小さい声が通り過ぎたことに、あたしは全然気付かなかった。



“ありさ。
ふぁいとっ。
しっかり……。
“ヤキモチ”焼かせてね。
汐見廉に♪”