「き、今日も、繭の作戦で。
もー、めっちゃくちゃがんばっちゃおうかな~。
バスケ部の見学かぁ~。
超楽しみ~♪」



繭に仕込まれた、可愛いしぐさを全部ぶちこみ、アイドル顔負けの笑顔を向けた。



「ふーん。
ありさ。
今日も、がんばる気満々なんだ」



黒繭様は、腕を組んでニヤッと笑った。



「はいはいはい!
もー、めちゃくちゃがんばりますっ!」



繭がニヤッとでも笑ってくれたのが、ものすごくうれしくて。



額の横にそろえた手をつけて、敬礼のようなポーズをとった。