「くっ……」



と顔をゆがめて、体育館の床にくずれ込んだ。



「ちょっと、ありさぁ。
大丈夫?」



「…………」



「負けたからって、そんな顔しないでよぉ」



一緒に出場したバスケの仲間が、あたしを取り囲む。



もちろん、誰も悔しがっていない。



こんなカッコ悪い顔をしてるのは、あたしだけ。



もちろん、繭だって……。



「ちょっと、ありさ。
みっともない顔しないでよ。
ブサイクすぎ~」



と、唇を尖らせた。