「おはよぅ…」






「里依紗、今日は早いわね。」








今日は髪の毛を綺麗にしようと思って早く起きた。
別に千葉くんのこと好きじゃないけど、なんだかそんな気分だった。







髪を綺麗にといてから、巻いていく。
そして前髪にお気に入りのピンを留めて、ピンクのリップを塗った。







「あら、おめかししてどうしちゃったの?」







「そんな気分だったの!」







そして、学校に着くと偶然靴箱で千葉くんに会った。







「橘さん。おはよう。」








「おはよう、千葉くん…。」







ちょっと戸惑いながらも千葉くんとはちゃんと話せた。







「…今日雰囲気違うね?」







「そ、そうかな?」








「うん、なんていうか…、その…可愛いよ。」








思いがけない言葉に放心状態。
気づいた時には顔が真っ赤になっていた。







「あ、じゃ、じゃあまたお昼に。」






そう言って千葉くんはそそくさと行ってしまった。