あなたに

「…最悪だよ。」






朝鏡を見ると、見事に目が腫れてた。








とりあえず目立たないようにナチュラルメイクをして、髪も綺麗にして、学校に行く。







「里依紗おはよ!どうだった?」









「…多分伝わんなかった。だけど…、私千葉くんのこと大好きだから。伝え続けることにしたの。」








「…里依紗、偉いね。」








そして、教室に行くとなぜか千葉くんがいた。







「あ、橘来たよ。橘、千葉が話しあるって。」






「…あ、うん。」






正直何を言われるんだろうって気持ちは重かった。
だけど、聞かなきゃ進めない気もした。






「…昨日はごめんね。どうかしてた。」






「ううん。大丈夫…」





「だけど…俺はやっぱり3人と関わらないほうがいいと思ってる。その考えは変わらない。」






「…私だって、千葉くんから離れないよ?」






そう言って笑うと、千葉くんは戸惑ったような顔をした。






「…千葉くんは、どうしてそう思うのかわかんないけど、私は千葉くんが大好きだから。」






そして、教室に戻ると、心配そうに長谷川くんが話しかけてきた。