あなたに

午前中の授業は、私はノートをとって、麻花は窓の外を眺め、長谷川くんは寝て過ごした。





「さ、待ちに待ったお昼だよ!どこ行く?」








「俺、千葉となんか買ってくよ。屋上行ってて。」








長谷川くんと千葉くんはそう言って購買に行った。
私と麻花はそれに従い屋上に向かった。







屋上には誰もいなくて、快適だった。







「私、長谷川くんは麻花のことが好きだと思うんだけどな。」








「…そんなことないよ。」








「どうして?」








「…前に言ってたんだ。まだ元カノのことが忘れられないって。」







そんなことしらなかった。
それなのに私いつも無神経なこと…。







「里依紗は気にしないで!大丈夫だし!」








「おーい!買ってきたぞー。」







タイミング良くか悪くか、長谷川くんと千葉くんが来た。







長谷川くんは当たり前かのように麻花のとなりにすわり、千葉くんは私の隣に座った。