『……春樹、いろいろとごめんね』 『彩夏は悪いことをしていないんだから謝らなくていいよ でも、今から採血をしたいから少し頑張って』 ……嫌だ。 採血なんてしたくない。 『……嫌。 やりたくない』 いまだに注射とかになると泣いてしまう。 『できるだけ痛くしないように頑張るから彩夏も頑張って』 春樹はそう言って私の頭を撫でてから採血の準備をしている。 『グスッ ヒック ヒック やりたくない…………』 採血なんて怖すぎ。