ー翌朝 『彩夏、そろそろ病院行くぞ 』 『……やっ』 ……彩夏の病院嫌いは相変わらずだな そういうところが可愛くてたまらないんだけど 『怖くないから大丈夫だよ それに赤ちゃんがいるかもしれないんだからちゃんと見てもらわないと』 『………春樹もいっしょにいてくれる…?』 不安そうな表情で俺を見てくる 『…ああ いっしょにいるよ だから行こう』 そう言って、彩夏の頭をクシャと撫でる。 『………………………うん 』 『……………頑張ろうな』 そっと彩夏の手を引っ張って車に乗せ、病院まで行く