『彩夏、熱を計って…… 』















『……やっ  』


















『じゃあ、ちょっとごめんな』













 




そう言ってボタンを外して体温計を入れられる。
春樹はわたしを後ろからギュッと抱きしめてくれる。

















ピピピピピピピピ

















体温計の方に視線をむける
 













36℃6分



















熱はないみたい
















じゃあ、どうして………?
吐き気だっていつもに増して酷いのに……。















そんなことを考えていると春樹が口を開く