そのまま診察室へと連れて行かれた。
『彩夏、聴診だけしようか。』
そう言って聴診器を耳につけた。
『……うん』
そう言うと服を少し浮かせ、下から聴診器を入れてくる。
聴診しながら、微笑んでもう片方の手で頭をなでてくれる春樹。
聴診は嫌いだけど、春樹がしてくれるから安心できる。
『……よし いいよ』
服をもとに戻してくれた。
『……音はよくなっているからしばらくここで寝ていようか。 それで俺の外来が終わったらいっしょに帰ろう』
『……うん』
『…俺、すぐ隣の部屋にいるから、何かあったらきて』
『………わかった』
そう言うと、私を撫でて、隣の部屋に行った。