『………彩夏 大丈夫か ? ほらっ 』 そう言って、お姫様抱っこをして、トイレまで連れていってくれた。 ……蛇口をひねってしばらく口をゆすぐ。 『……彩夏、もう大丈夫か?』 『……うん……』 『……じゃあ戻ろうか』 足に力を入れて立とうとすると……………… 膝下と首に手が回ってきて、抱っこされた。 『……具合が悪いんだから無理はすんなよ』 『……ありがとう』 そう言うと、春樹は微笑む