病院嫌い〈2〉




『彩夏!  深呼吸して 』









春樹が気づいてきてくれた。











『……ケホッケホッケホッケホッケホッケホッ ヒック ヒック』













『……彩夏、落ちついて  これを吸って』











春樹は吸入を持ってそう言う。










『いや…………ケホッケホッケホッケホッケホッ』











『大丈夫だからこれ吸おう。怖くないから』







 


苦しくてパニック状態になった私に優しく声をかけて背中をさすりながら吸入を口に当ててくる春樹……。











苦しくて仕方がなかったのでそれを吸った。

 










『…えらいぞ そのまま頑張って吸って』





 





春樹の言う通りに吸っていると段々発作が収まってきたけど顔が涙でぐしゃぐしゃになっている。