『…えっ?!』 急患の対応には慣れているのに足ががくがく震えて、一瞬頭が真っ白になる。 だって、夏帆は 心臓の病気はもっていないはず それなのに心臓の発作?! とにかく発作を落ち着かせないと…… 『すぐ行くので処置室に運んで下さい!!』 『はいっ!!』 『夏帆……。かほー』 急に重たくなった足を引きずりながら病院の長い廊下を全速力で走って処置に入る