強引なのも君なら許せる

キーンコーンカーンコーン…

時間ってあっという間だな…と改めて思う。
だって、つい最近高校の入学式を終えたばかりのなのに、今はもう2年の6月だ。

そうぼうっとしていたのもつかの間、隣のクラスの咲がいきなり教室に駆け込んできた。



    ・・
ああ、またか。




「りなあぁぁ、また男子があああ!!!!!!」






「ぎゃははははっっっっ、お前まだそのエロ本持ってたのかよ!!!」
「何言ってんだよ、俺の大事な初購入エロ本を!」
「しゃーねーって、コイツ今月小遣い抜きらしいし。」
「マジで!?」

笑い声が、廊下にまで響く。
笑い声は、その3人だけじゃない。
あらゆる方向から、馬鹿達(男子たち)の声がする。
(…可哀そう、なんで女子高じゃないんだろう…。)

そう呆れつつも、私は大きく深呼吸をした。








勢いよく、ドアを開ける。