「やっぱりライブだし、ライトは目立つようにかかないとなー」
  

「いやいや、マイクだろ」


「なんでマイクなのよ」


今、綾瀬とポスターづくりの真っ最中。

だけどふたりのアイデアは噛み合わなくて言い合いばっかり。


「アナウンスとかそういうのするじゃん?マイクがなきゃできないだろ」


「ライトがなきゃ真っ暗で見えませーん」


「何も聞こえないのにやっても意味ないでーす」


っもう。綾瀬ってふざけてるくせに頭いいから正しいこと言うよね。


「わかったよ。マイクはつくってね」


「不器用なんかの羽鳥に任せるほど俺は馬鹿じゃない」


「うわっひっどー」


「はいはい。すみませんでしたー」


あたしと綾瀬は笑いあって作業を再開した。


言い合いばっかしてるけど、


楽しくて実行委員の仕事がないかなって


わくわくして綾瀬と一緒にやる仕事が楽しみになる。



ん?おかしい。


この気持ちはなんなんだろう。


なんか…そわそわする。