今日も帰りにいつもの公園によった。
「空きれー」
やっぱこの公園に毎日きて空を見るかいがあるなと思った。
まさかまったく同じ目当てで来てる人がもうひとりいるなんて知らなかった。
“カシャカシャ”
俺はいつの間にか寝ていてカメラのシャッター音で起きた。
俺がいるベンチとは反対側に
俺の高校とは違う制服をきた見たこともない女がいた。
「きれー。いつも来てるけど飽きないな。」
この女、いつも来てる?
俺だって毎日来てるけど見たこともない。
「空…好きだな。」
その女はぽつりと切ない声で呟いた。
俺はちょっと気まずい気がしたから帰ろうとその女の横を通り過ぎるついでに顔をみた。
…あ。
この女この間のカップルじゃん。
彼氏と毎日来てるわけではないのか?
それか彼氏と何かあったとか?
って俺には一切関係ない。
この時、俺はこれから起こることなんか想像もつかなかった。
この女と同じ高校ってことも…。