「ここだから。」   
 

学校に向かってる時は彼は何も言わないでついて来てくれた。


「え!文化祭中なの?」


「知らないできたの?」


なんのために、この学校にきたのよ。


「あたりまえじゃん。」


「あたりまえって。じゃあ何しに?」


「いずれわかるから待っててよ」


本当に意味わかんない。


でも、もう会うことはないから。


「あ、俺、桜井幸人。お前は?」


「沙南。」 


あ、名字忘れた…。
 

まあいっか。


てか名前聞いてどうすんのよ…。



「じゃあ、またね沙南」


「ばいばい」
   

またねってもう会うことないのに。


しかも、名前呼びだし。