雲のない青空

 

「沙南と翔太って付き合ってんの?」 
 

「里彩も気になる!」


さっきの出来事がきっかけなのか、屋上でお弁当を食べながらふたりが聞いてきた。


「…付き合ってない。」


「でも沙南は好きなんだよね?」


「やっぱりかー。でもいずれは沙南と翔太付き合うんじゃね?」


「いずれも…付き合わないと思う。


実はさ…。」



好きだったら普通、付き合うでしょ。


なのに付き合わないっていうのは、好きじゃないってこと。


「え!それ、いずれ付き合うじゃん!」


「好きだったら、普通すぐに付き合うてしょ。」


あたしは遊ばれてるだけだよ。



「ばーか。沙南のことそれほど大切にしてるんだよ。翔太は。」


「大切?」


「沙南さ、ばかみたいに人見知りだし、

好きな人とか俺と里彩しか知らなかったし。

翔太にとっては、沙南は大切だから

すぐ付き合うとかしたくないんだよ。」



「綾瀬って優しいから。沙南のことそれほど想ってて考えてるってことだよ」



綾瀬が?


もしも、もしも本当だったら。


どうしよう。


あたし…本当に好きなんだ。