「ルシファー…またお前か。」

何度目のため息だろうか
大天使が頭を抱え込む。

「はぁ?今回は俺は悪くねぇよ!」

と、強い口調で歯向かうのはルシファー。
かの有名な堕天使、ルシファーと同じ名前の少年。

「今回は…か。」

大天使がチラリとルシファーに目線をうつす。

「違…っ!」

ルシファーは、しまったという顔をして
慌てて言い訳を考えるも大天使の満面の笑顔が
逆に怖さを感じさせ、何も言えなくなる。