十兵衛が頭を抱えて悩んでるのを見た狭霧は

「あたしらさぁ十兵衛に頼りっぱなしやん…十兵衛は藩の為私財投げ売って奔走してんだよ。要は下関に行けばいいっちゃけん…」

と何やららしくない意見

「え〜狭霧ぃあたしに新幹線乗るなって言うと?」

朧が文句言うんで

「アンタは、おにぎり食っとき」

朧の口元におにぎり押し込む狭霧を見た白雪は

「そうね…実際現地で任務に充たる時市街地から遠い新下関は、ちょっと不便やもんね。朧もゆっくりご飯食べなイカんし各駅停車でのんびり行こう」

などとフォローしだした。
実際食い物に目が無い狭霧が朧にもらったばかりのおにぎりを譲るなんて…なんか不吉な予感がするのは、十兵衛だけでは、あるまい。