くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜

それからしばらく経過…

やっと朧が起きたんで一行は下関に向け出発する事にした。

「そなた達のような年端も行かぬ娘子を危険な任務に赴かせる旦那様をどうか許してやってたもれ」

などと言って奥方は、狭霧にリクエストのおにぎりを渡した。

「ありがとうおばちゃん!ほら朧…アンタの分の朝メシ用意してくれたんやけんお礼言っとき」

狭霧に急かされた朧は

「あ、ありがとう…ござい…ます」

親切にされる事に慣れとらんらしくたどたどしい挨拶をした。

白雪も

「お世話になりました。任務完了後また挨拶に伺います。それまでお身体に気を付けて下さい」

と深々頭を下げた。

色々あったがようやく出発だ。