くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜

「いただきまぁ〜す」

ウキウキしながら狭霧は茶碗を持ってご飯を食べる。

元々少々きつめの顔立ちの狭霧だが食事中は無邪気な子供みたいになる。

「ふふふ狭霧殿は、まるで子供みたいだな」

十兵衛は、この2日間で色々な狭霧を見てきたが食事中が一番狭霧らしいんじゃないか…そう思いながら

「う〜ん白いお米がうまい」

なかなか無邪気である。

「まぁ口に合って良かったわ。それより2人ともよく眠れましたか?」

奥方が嬉しそうに尋ねて来た。

「あんなふかふかのお布団で寝たのは初めてです」

白雪は寝心地の良さを思い出しながら返事した。