くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜

「白雪殿…腑に落ちないとは?」

十兵衛は、やっとまともな会話が出来ると安堵しながら尋ねる。

「何故敵の情報が漏れたのか…でございます」

白雪の疑問は言葉足らずなのか3人共に?である。

「申し訳ございません…言葉が足りませんでしたわね…仮にも一国の城主の暗殺計画…慎重に慎重を重ねるはず…なのに当事者に簡単に気取られる…おかしいとお思いになりませんか?」

じっくり白雪の説明を聞いていた十兵衛は、ようやく理解したらしく

「白雪殿…よもや罠と…?」

十兵衛の返答を聞いた白雪は、ゆっくりうなずいた。