くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜

白雪という娘は黄色を基調に黒い格子柄の着物…まぁ時代劇で町娘が着ている普通の着物を着た普通のカッコで慎ましそうな娘…腰まで伸びた亜麻色の長い髪におとなしそうな顔立ちの娘

慣れた手つきでお茶を注ぐ白雪の事を見て

「頭、なかなかよく出来た娘では、ござらんか」

狭霧で懲りた十兵衛にしてみりゃルックス互角ながら気配り出来る白雪の方が、よっぽど好印象らしい

「ははは、まだまだ未熟者ですがいずれは御家老様の下、藩に奉公させる所存です」

なんて他愛ない会話に終始しながらお茶と一緒に出された団子に手を伸ばした。