くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜

とりあえず頭の屋敷に着いた。

狭霧が罠で弱った馬をガン見してるんで、かなり不安だが…

「それでは頭を探して参りますのでこちらでお待ち下さい」

そう言われて通された応接間でくつろぐ十兵衛だが、ひどく喉が渇いていた。

すると

「失礼します」

さっきの狭霧と大違いのおしとやかそうな若い娘が部屋に入って来た。

続いて頭も部屋に入って来て

「御家老様…お勤めご苦労様です。こんな所までわざわざお越し頂いて…喉もお渇きになった事でしょう。白雪、御家老様にお茶をお出ししなさい」

と若い娘に促した。