くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜

怒られて黙ってるようなかわいいタマや無い狭霧は

「何ぃ〜じゃあ、あたしが人参食わなイカんのコイツのせい?あたし人参嫌いなのに他に食うもん無いけん泣く泣く食いよぉっちゃけんねぇ」

と言って十兵衛に飛び掛かって来た。

「何でアンタらお偉いさんは毎日うまいもん食いよってあたしらみたいな山ん中住んでるのは飽きもせず野菜ばっかり食わなイカんと?」

たかが食い物の事で泣きながら文句言われても…

「こら、狭霧いい加減にしなさい!アンタ昨日手羽先食べたやろが、我慢して人参食いなさい!」

深雪がまたしても狭霧を叱り付けるのを呆気に取られて見てた十兵衛は

こんなのがおるトコに藩の命運任せてたんか?

とっても不安になった…が