「まぁ3人ともよく似合って可愛らしいわ…」

十兵衛の奥方があたし達の新しい着物姿を褒めてくれる。

「よくぞ無事に危険な勤めを果たされて…うっうっ…」

結構涙もろいらしい

3人を代表して白雪が

「十兵衛様、奥方様…何も知らない田舎者の私達が無事に勤めを果たせたのは、お二方のご助力のおかげ…私達は、里に帰っても皆様から受けた心遣いは決して忘れませぬ」

と言って深々頭を下げて挨拶してるんで朧と2人白雪を真似して頭を下げた。

仕事を終えあたし達は、懐かしい犬鳴の里へ帰る日が来たんだ。

世話してくれたおばちゃん達と別れるのは、ちょっと寂しいけどね。