くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜

「ねぇ深雪ぃ馬がダメなら晩飯何?」

家老が、わざわざ訪ねて来た意味など狭霧には、お構いなし。

「晩ご飯ねぇ…芋と大根と人参しか材料無いんだけど…」

何作る?

「御家老が来たって事は宴会や無いと?それじゃマズイっしょ」

どうやら馬の代わりにウマイ物食えると思ってるらしい…

「こら、狭霧!御家老様は、仕事で来られたのよ!第一あたし達がきちんとご飯食べられるのは、御家老様がうちの里を藩の重要な役に付けてくれたからなのよ」

黙って聞いていた十兵衛は深雪殿は、さすがによく解っておる。それよりこの狭霧と言う娘…むちゃくちゃタチが悪い…と思っていた…のだが