くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜

乱戦の中狭霧に気付いた十兵衛が刀を光らせ近付いて来た。

「狭霧殿…やはり裏切りは、まことだったか」

憎々しげに呟く十兵衛に

「はん…十兵衛やっぱり年やねぇ…肩で息しよるやん。隠居して縁側で孫と猫の世話しとる方がいいっちゃない?」

うーん狭霧と十兵衛ってこうなる運命やったっちゃか?

最初っからウマが合わんやったし…

「狭霧殿覚悟…キィエエ〜ィ」

十兵衛は手加減抜きで狭霧に斬りかかって来た。