くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜

夜も更けて十兵衛以下家臣団にも疲れの色が見えてうたたねし始める。

1人機嫌悪い朧を残し…

「十兵衛っ!アンタ形の上では殿の護衛やろ?寝ずの番ぐらい出来んと…この役立たずのくそジジィ!」

白雪の興奮剤のせいで普通の人と昼夜逆転生活になった朧は十兵衛に毒を吐くが…

「どうせ相手は大した連中でもあるまい…狭霧殿に簡単に丸め込まれる輩やからな…それに本物の殿ならいざ知らず朧殿の護衛?はん…する必要あるまい」

鼻で笑ってやがる。

てめえみたいのが家老やらしよるけんその程度の賊に振り回されようっちゃろうが…

朧の声は十兵衛に届く事は…無い。