くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜

「仕方ないやん…里には砂糖が無いっちゃけん。お客様もてなすのに甘さ控え目お菓子出す訳には、イカんでしょ?」

白雪の説明によるとやむを得ず…らしい

「アンタも気苦労が絶えんのねぇ」

仲居のオバサンには、くの一の意味が解らんやったらしいんで妙に同情してくれてる。

「あの〜十兵衛様…ここだけの話が、あるんですが…」

白雪が申し訳なさそうに言うのを聞いた十兵衛は

「人払いをしろと申すのか?」

と白雪に確認して

「仲居の方々後は我々でやりますのでお下がり下され」

と仲居を追っ払った。