「まんまとカモが向こうから来たやん」

狭霧がニヤニヤ笑って階下を見れば

「狭霧様、俺達将軍家に目ぇ付けられて怯えながら暮らしたくないです」

いつの間にかあたしの事様まで付けて呼びやがる。

「いや〜様なんて言われるなんてねぇ…殺し屋も悪くないねぇ〜ねぇ白雪」

能天気に隣の白雪に話しかけると…

あらま…寝てますがな…

これから一番いいとこなのに

「まぁいいや。黒田の殿様暗殺作戦スタート!」

あたしが笑顔で呼び掛けると

「オオー!」

ゴロツキの野太い声が響き渡った。