薄手の天幕で囲ってるインスタント試着室が用意されてるんでそこで着替えるしか無いらしい

「ねぇホントにそっちから見えんと?」

不安一杯で聞いてみても帰って来る答えは

「全然見えぬゆえ安心して着替えなされ」

だとさ…

正直ファッションセンスあるとは言い難い殿様コスチューム

ぶつぶつ言いながら周りの視線に怯えつつ半刻後

「どうだぁ〜」

イミテーション殿完成

「朧殿見事だぞ」

関心する十兵衛の横で

「う〜んワシ自体知ってる者は、おらんマニアックな存在ゆえ見事と言って良いのやら…」

殿の嘆きも聞こえる。

だよね〜この時代福岡藩って歴史の闇に埋没した僻地やもんな。