「狭霧殿いい加減になされ…お主らは、黒田家の為にここまで来たのであろう?まず第一にすべきは職務を全うする事だ。解るな?」

狭霧に対して諭す様に説明する十兵衛だが…

「十兵衛は殿を守れりゃそれでいいと?ここで殿の身代わりになって死んでも…家族と会えんようになってもいいと?あたしら忍は所詮使い捨てだし、物心付いた頃には誰1人身内なんておらんやったよ。だから同じ釜のメシ食った仲間ってのは、誰かの代わりなんて安っぽい繋がりや無いんよ」

狭霧は一向に十兵衛に意見を合わせる事無く平行線のまま…