「殿、殿って…会った事も無い人の為に命懸けで仕事しろっての?」

狭霧は素直に十兵衛に従う気は毛頭無いらしい。

「殿の護衛プランも固まって無いし白雪が襲撃犯引き止めよるんなら慌てて出て行く必要無いっちゃない?」

朧にしては、珍しくまともな事言いよる。

「たしかに護衛プランは固まっておらんが敵の手口が解ってる以上は先手を取るに限る」

十兵衛は襲撃犯グループが白雪に引き止められてるならば好都合の考え

完全に狭霧と意見が分かれてしまった。