カツカツと歩く___(時谷澪 tokiya mio)

歩いてふと空を見上げると
真っ黒い雲に覆われた空が目に入った
うわ、滅茶苦茶雨降りそう。

今日に限って、傘持ってきてない
すぐそこに、マンションがあるわけでもないし、どーしようかな。

って、思ってるうちに
「ドシャーっザーザー」
降ってきちゃったか。
とりあえず、目の前にある喫茶店で
雨宿りしよう。

あそこまでは、ダッシュだ。
タッタタタ。ふぅ、ついたでも、よりによって
この喫茶店定休日だし…
まぁ、すぐ止むかな?

濡れないとこで、雨宿りするか。
ふと隣を見ると、1人の
あたしより年上に見える男の人が立っていた。

雨に、気を取られて全く、気づかなかった…

一瞬で目を奪われた。
初めて、こんなに顔が整ってる人を見た。
それに、背が高い。

あたしでも、160㌢あるのに
そんな、あたしでも30㌢くらい差がある。