『キーンコーンカーンコーン』


「やばっ、予鈴鳴った!」

そう言って私を起こしてくれたのは、私の親友、優木(ゆうき)奈津美。

奈津美は、幼稚園からの幼なじみ。

私とは正反対の性格で、しっかり者のお姉さんタイプ。

もう一人の私の幼なじみ、斎藤雅也(さいとうまさや)と3人でいつも徒歩で高校に通っています。


「なあに、奈津美。まだ寝てる・・・」

屋上で2人でお昼ご飯を食べるのが日課なんだけど、今日は天気が良いから、ついウトウト・・・。

「ちょっと!寝ないの!!!」