****** 「はぁ……」 大友君が図書室に来なくなって、一週間。 完全に嫌われちゃったみたい。 「春?どうかしたの?」 心配そうに私の顔をのぞきこむ、実咲ちゃん。 「ううん、なんでもないよ」 上手く笑えてたかな? 心配かけたくないよ、実咲ちゃんには。 でも、実咲ちゃんは眉を八の字にして困ったような顔をした。 あぁ、上手く笑えてなかったんだ。 「春。今週の土曜日暇?」 「えっ?うん。大丈夫だよ」