「おいっ、待てよ!児玉っ!」 走りながら叫び徐々に近づいてくる大友君。 私は、走るの遅いから後ろを振り返っている暇はない。 とにかく、大友君に捕まらないように走る。 走っている最中、何人かの人に振り返られた。 そりゃそうだ。だって、鬼ごっこしているみたいだもん。 注目されるの好きじゃない。 ……恥ずかしいから。 でも、今は、なりふり構っていられない。