うぅ、ごめんなさい……。 「いつまで、逃げ続けるの?……怖いのは、分かるよ。でも、逃げてばかりじゃあ、何も始まらないからね。」 いつになく、真剣な実咲ちゃん。 ……逃げてばかりじゃあ、何も始まらない事は、分かってるけど…… 「……やっぱり怖いの。」 ポツリと呟いたつもりだったけど、実咲ちゃんには、聞こえたみたいで、 「……春のペースで頑張りなよ」 優しく笑いながらエールをくれた。