「へぇ〜……、あ!お前今から来いよ!涼のところ!」 「、いや、僕用事があるので、」 「飯食うだけだろ!ほらほら!」 肩を強く叩かれた湊人が、珍しく困っている。 助けるべき? でもどうやって? そもそも湊人は、私が助けることを望んでいるだろうか? 「…みなと、」 私の声に、湊人の言い返している声が止んだ。 ハッとしたように振り向いた彼の表情は、いつの日か見たことあるような、そんな気がした。