無愛想彼女



『ほら!今、笑顔作ってみなよ!

俺が見ててあげるからさ〜』


先輩は回っている椅子を止め、立ち上がり私の前に立った。


私は先輩の顔を見て笑顔を作ってみる…


『…ブッッ!!笑顔まで怖いって〜


可愛い笑顔になるまでは程遠いかもね』


笑いながら佑騎先輩は言った。


「なんですかそれ。


もういいです。失礼しました!」


バタンっと勢い良くドアを閉め、生徒会室を出る。


一生懸命の笑顔だったのに…


そんなに怖かったのかな?


なんてことを考えながら教室へ向かった。