『えーもう終ったの?

一昨日頼んだ仕事なのに?』


回っていた椅子を止め、ニコニコしながら先輩は私の顔を見る。


「はい。暇だったので」


ニコニコしている先輩とは裏腹に、私は真顔で答える。


『凛華ちゃんさー、もっと笑顔になりなよ〜』


「笑顔?」


『そうそう!凛華ちゃんいつも怖い顔してる。


だからあんなこと言われるんじゃない?』


先輩はまたくるくると回り始める。


"あんなこと"とはさっきのような言葉。


怖いオーラとか無愛想とか。


笑顔か…そういえば最近笑ってないなぁ…