理由をぶつぶつ言う将大を無視して自分の部屋に入る。
その間も将大はまだぶつぶつ言っていた。
さすがにうざい将大に「わかった、黙れ」と言うと将大は黙って漫画を読みだした。
将大は暇さえあれば俺の家に遊びに来て漫画やらゲームやらをしている。
まぁ、俺的にはこいつが居ようが居ないがどっちでも構わないけど。
けど、今日はひとりにして欲しかった…
『お前さー、凛華ちゃんに告ったのー?』
漫画を読みながら質問する将大。
「あーうん、まあな。」
『まじかよー、んで?どうだった?!』
「振られた。けど"落とす"って言った」
『はぁ!?がち?!そんなに本気なのかよ?』
「当たり前だろ?つか、帰れよ」
将大に漫画を持たせて部屋から追いやる。
こうして俺の恋の長期戦は始まった。

